春の嵐9

今朝は、晴れています。
何事もなかったように、美しい青い空が、見えます。
何事もなかったように、白い雲が、流れています。
美しい春の空の色に戻っています。

昨夜、多摩地域には、強い風と激しい雨がありました。
遅い春の嵐(あらし)のようでした。
西の方には、濃い灰色の雲が、見えます。
まだ風も、吹いています。

今は、太陽が、かがやいています。
明るい日光が、そそいでいます。
やわらかな春の日の光です。

八重桜(やえざくら)の花びらは、ほとんど散ってしまいました。
美しい青い若葉が、出ています。
柿(かき)の若葉、葡萄(ぶどう)の若葉も、日に日に、成長しています。
楓(かえで)の若葉も、欅(けやき)の若葉も、日に日に、成長しています。
美しい若葉たちです。
この春の嵐を経て、初夏の季節になるようです。

「いちはやく若葉となれる桜より 風の日花のニ三片とぶ」(佐藤佐太郎 開冬 昭和49年)
「みづからの幹をめぐりて枝あそぶ 柳一木はふく風のなか」(佐藤佐太郎 開冬 昭和49年)

「春嵐鳩飛ぶ翅を張りづめに」(橋本多佳子
「春嵐親にそむきしことあらず」(堀口星眠)

柿若葉9

今朝も、多摩地域は、晴れています。
西の空には、雲が多いです。
東の空に、青空が、うっすらと見えます。
薄日(うすび)は射しています。
やわらかな日の光がそそいでいます。

柿(かき)の若葉が、日に日に、少しずつ大きくなっています。
まことに、美しい萌黄(もえぎ)色です。
若々しい葉に感動します。
自然の色と形の美しさです。

今朝も、ウグイスの声が聞こえました。
まことに、妙なる声です。
自然の音と響(ひび)きの美しさです。

八重桜(やえざくら)には、花が少し残っています。
桜(さくら)の葉も、若々しいです。
まことに、美しい葉です。
春は、なにもかも幼くて、全てが美しいです。

「馬鈴薯(いも)買ひて妻かへり来ぬ 澤窪の若葉くもれる夕月夜の道」(赤彦 亀原の家 大正6年)
「月くもる青葉の道は寂しきか 唄をうたひて通る人あり」(赤彦 亀原の家 大正6年)
「小夜ふけて青葉の空の雨もよひ 光乏しく月傾きぬ」(赤彦 亀原の家 大正6年)

「柿若葉むかしちちはは貧に澄み」(藤沢紗智子
「柿若葉和上(わじょう)といへば鑑真ぞ」(倉橋羊村)
「柿若葉口をすすぐも背戸の川」(室生犀星

筍13

今朝も、多摩地域は、よく晴れています。
朝から、太陽が、かがやいています。
春の日光が、そそいでいます。
やわらかな日の光です。

青い空です。
西の方の雲は、やや黄色の霞(かすみ)です。
中国からの黄砂の影響かもしれません。
風が、そよそよ、吹いています。

筍(たけのこ)をいただきました。
大阪の原田浩二さんが毎年、送ってくださる京都の筍です。
大変立派な美しい筍です。

その前日、浜松に住む妹が、筍を送ってくれました。
こちらは、皮を剥いて、ゆでてあります。
すばらしく新鮮な味わいです。

筍こそ、竹の旬です。
筍をいただくたびに、この風味、この歯ごたえ、この食感、この柔らかさ、贅沢三昧(ぜいたくざんまい)と感謝します。
人の親切さが、ありがたく身に沁みます。
筍が、人を十分に幸せにしてくれます。

残り少ない八重桜の花びらが、はらはら散っています。
しずかに、ひらひら舞っています。
近いうちに、葉桜になるでしょう。

今も、ウグイスの声が、聞こえます。
美しい鳴き声で、ホケキョ、と聞こえます。
たった一羽の小鳥が、こんなにも人を幸せにしてくれます。

「木苺の下向く花に顔よせて 嗅げば ほのけき香(か)に匂ひゐる」(木下利玄 春山一路 一路)
「枸杞(くこ)の芽の一夜(ひとよ)の伸びをのびてゐる 青芽(あをめ)つやつや春の朝冷(ひ)ゆ」(木下利玄 春山一路 一路)
「春山の八幡宮は松風や 日ねもすならしこの人気(ひとげ)なさ」(木下利玄 春山一路 一路)

「笋(たけのこ)や甥の法師の寺訪はん」(蕪村 自筆句帖)
「笋(たけのこ)や五助畠の麦の中」(蕪村 新花摘)
「笋(たかうな)を五本くれたる翁(おきな)かな」(蕪村 新花摘)

藤の花17

今朝の多摩地域は、よく晴れています。
青い空です。
雲は、霞(かすみ)のような白い雲です。
遠い山々は霞(かす)んで、ほとんど見えません。

朝から、おだやかな太陽が、かがやいています。
やわらかな日の光が、そそいでいます。
風は、ありません。
なんとも、のんびりした春の日光です。

藤(ふじ)の花が、咲いています。
美しい色の花の房が、垂れさがっています。
まことに美しい藤の色です。
うすい紫色と白色です。
なんとも美しい絶妙な色です。
小さな藤色の花が、長い房になって、幾つも幾つも、さがっています。
なんとも美しい春の景色です。

藤の花や桜の花を見ると、地球に、存在するだけで、意味と価値があります。
年を重ねて、人生は、何だったか、と思い返します。
生命をいただいて、地球に生れ生きてきたこと、ほかに何も要りません。

楓(かえで)の若葉、欅(けやき)の若葉、柿(かき)の若葉、葡萄(ぶどう)の若葉、すべてが美しいです。

ウグイスが、啼いてくれます。
美しい声です。
白い小さな蝶も、舞ってきました。
なんとも、美しい春の景色です。

「ほととぎす鳴く羽触(はぶり)にも散りにけり 盛り過ぐらし藤波の花」(万葉集巻十九4193)
「藤波の繁りは過ぎぬ あしひきの山ほととぎすなどか来鳴かぬ」(万葉集巻十九4210)

「草臥(くたび)れて宿かる比(ころ)や藤の花」(芭蕉
 大和行脚のとき 猿蓑)
「朧夜やながくてしろき藤の花」(兼正 阿羅野)

「白藤やこころのかたち指組んで」(北村美都子)
「藤の花水平といふしぐさかな」(市野記余子)

散る桜13

今朝も、多摩地域は、晴れています。
雲が、多い朝です。
青空は、うっすらと見えます。

八重桜(やえざくら)の花が、散っています。
ときどき、吹雪(ふぶき)のように、花びらが舞います。
散る桜です。

若葉も、出てきました。
柿(かき)の若葉、欅(けやき)の若葉、楓(かえで)の若葉、日々、大きくなっています。
美しい季節です。
風も、あります。

人生は、一瞬です。
若いころは、人生は長い、と思っていました。
年を重ねるにつれて、つくづく、人生は短い、と思うようになりました。
すべて、一つかみの、散る桜と同じです。

毎晩、眠りに入る時、人生は、一瞬の出来事だった、と悟ります。
過去の記憶も薄れ、すべては夢のように、儚(はかな)いものでした。
すべて、一つかみの、散る桜と同じです。

年を重ねるにつれて、だんだん、思い出すことも、少なくなります。
悠久の宇宙に比べれば、人生全体が、一瞬の出来事です。
すべて、一つかみの、散る桜と同じです。

ウグイスも、近くで啼いてくれます。
ウグイスの鳴き声も、一瞬です。
すべて、一つかみの、散る桜と同じです。

「あだにちる梢の花をながむれば 庭には消えぬ雪ぞつもれる」(西行法師 白河の花、庭面白かりけるを見て 山家集春)
「風あらみじずえの花のながれきて 庭に波立つしら川の里」(西行法師 庭の花波に似たるといふことを詠みけるに 山家集春)
「ちるを見て帰る心や桜花 むかしにかはるしるしなるらむ」(西行法師 山家集春)

「身に更にちりかかる花や下り坂」(蕪村 自筆句帖 安永8(1779)年 64歳)
「うぐいすのたまたま鳴くや花の山」(蕪村 自筆句帖 安永9(1780)年 )
「ちるはさくら落つるは花のゆふべ哉」(蕪村 自筆句帖 安永9年 )

花水木10

今朝は、多摩地域は、よく晴れています。
朝から、太陽が、かがやいています。
やわらかな日光が、燦々(さんさん)と、そそいでいます。
美しい春の日の光です。

青い空が、ひろがっています。
美しい青です。
こんな素晴らしい日に逢うことだけでも、地球に生きている価値があります。
雲も、春の雲です。
西の方は霞(かすみ)のような雲で、ぼおっとしています。

散歩に出ると、あちこちに、花水木(はなみずき)の花が、咲いています。
美しい白い花と、うすい紫色の花です。
春の日光を浴びて、たくさんの花が咲いています。
みんな美しい春の花です。

遠くから、ウグイスの声が聞こえます。
なんと妙なる鳴き声か、と思います。
美しい、まことに美しい春の声です。

「全(また)くして足らざるはなき木草(きぐさ)らよ うつくしき移り見つつ生きなん」(窪田空穂 春の庭 木草と共に 昭和37年)
「むらさきの大き牡丹花(くわ)ひらききり あやしき深さもちて我に向く」(窪田空穂 春の庭 木草と共に 昭和37年)
「目の前の桜のつぼみ花びらの 動くよく見るに開ききりにけり」(窪田空穂 春の庭 木草と共に 昭和37年)

「花水木聖書ばかりは革を被(き)て」(橋本竹茂)
「花水木咲き新しき街生まる」(小宮和子)

花冷え6

今朝は、よく晴れています。
青い空が、ひろがっています。
風は、あります。
雲は、霞(かすみ)のような雲です。
黄砂のような黄色に見えます。
遠い山々に、かかっています。

気温が、かなり低いです。
多摩地域の朝は、摂氏6、7度ほどでした。
日中でも、摂氏20度に届かない予報です。
この時季は、花冷えの季節です。

柿(かき)の若葉が、伸びています。
美しい若緑です。
八重桜(やえざくら)にも、花の間から、若葉が見えます。
葡萄(ぶどう)の若葉も、大きくなってきました。
美しい若葉の季節です。
木々の若葉も、人の免疫力を高めてくれます。
人の生命に、加担してくれるものは、美しいと感じます。
美しい若葉の季節です。

散歩に出ると、ウグイスが鳴いています。
美しい、まことに美しい声です。
ウグイスの姿は見えないです。
声を聞くと、人の免疫力は高まります。
美しい若葉の季節です。

「花冷えのみつばのかくしわさびかな」(久保田万太郎
「一燈にみな花冷えの影法師」(大野林火

「花冷に阿修羅の三面眉根寄す」(桂信子
「一病を余命に加へ花の冷」(近藤一鴻)

白つつじ11

今朝は、多摩地域は、よく晴れています。
青い空が、ひろがっています。
美しい青です。

白い綿のような雲が、浮かんでいます。
美しい白です。
風は、ありません。
雲は、少しずつ、動きながら、形も変えています。

朝から、太陽が、かがやいています。
やわらかな日光が、そそいでいます。
春の日射しです。

つつじの花が、咲きはじめました。
まだ白い花が、3、4輪です。
美しい白です。
雲の白色を映したのかもしれません。

八重桜(やえざくら)の花が、満開です。
うすい桜色の花の束です。
美しい、まことに美しい桜色です。
おだやかな春の日です。

「風速(かぜはや)の美保(みほ)の浦(うら)みの白つつじ 見れどもさぶし亡き人思へば」(万葉集巻三434)
「をみなへしさき野に生ふる白つつじ 知らぬこともち言はえしわが背」(万葉集巻十1905)

「つつじ咲いて石移したるうれしさよ」(蕪村 自筆句帖)
「つつじ咲きて片山里の飯(めし)白し」(蕪村 自筆句帖)
(註)片山里=片田舎の村里。

タンポポ12

今朝は、晴れています。
昨夜は、夜中に、多摩地域は、強風と大雨でした。
2週間ぶりの、まとまった雨でした。

今は、晴れ間に、薄日(うすび)が洩れます。
まだ青空は見えません。
灰色の雲が、多いです。

散歩に出ると、道端に、タンポポが咲いています。
目の覚めるような、あざやかな黄色です。
タンポポの花も、すばらしい地上の天国です。

水仙の花も、咲いています。
花びらは黄色です。
八重桜(やえざくら)も、満開です。
石楠花(しゃくなげ)も、満開です。
ともに、昨夜の強風にも、散りませんでした。
花びらはみんな、太陽の光を真似(まね)した色と形です。
人の眼も、やはり太陽の光を真似(まね)した形なのでしょう。

「たんぽぽの上に強風の村黄なり」(飯田龍太 童眸 昭和33年)
「すずめをどるやたんぽぽちるや」(山頭火 其中一人)

「絮(わた)毛の旅 水あれば水にはげまされ」(能村登四郎
「蒲公英(たんぽぽ)の絮(わた)吹いてすぐ仲好しに」(堀口星眠)

チューリップ13

今朝は、晴れています。
青い空が、ひろがっています。
うすい霞(かすみ)のような雲です。
朝から、太陽が、照っています。
やや風があります。
天気が、変わる兆しかもしれません。

あちこちに、チューリップが、ひらいています。
赤いチューリップが4つ、黄色のチューリップが2つです。
どっちのチューリップも、あざやかな色です。
チューリップも、春の花です。

石楠花(しゃくなげ)も、満開です。
濃い紅色の大きな丸い花が、50個も咲いています。
八重桜(やえざくら)も、満開です。
うすい桜色の花が、細い枝に重そうです。
八重桜の花の数は、数えきれません。
藤(ふじ)の花も、うすい紫色の莟(つぼみ)がふくらんでいます。
八重桜も、石楠花も、藤の花も、春の花です。
花々が、風に、ゆれています。

「筋肉のひらききったるチューリップ」(川崎展宏
「赤は黄に黄は赤にゆれチューリップ」(嶋田一歩)
「チューリップ師団一兵卒ばかり」(白川京子)