春寒し12

今朝も、多摩地域は、よく晴れています。
青い空です。
美しい青です。

白い雲が、所々に、浮かんでいます。
綿のような白い雲です。
軽そうな雲は、どんどん、流れていきます。
地上でも、強い空っ風が吹いています。
春寒し、です。
空気も、冷たいです。
風も、冷たい風です。

朝から、太陽が、照っています。
やわらかな日の光です。
ありがたい春の光です。

白梅の花が、咲いています。
もう三十以上に増えました。
ふふめる莟(つぼみ)は、まだ無数にあります。
花も莟も、梅は珠玉のようです。
紅梅の花も、咲いています。
もう六十以上に増えました。
この上ない美しさです。

「風吹けばをちの垣ねの梅の花 かは我が宿の物にぞありける」(清基法師 後拾遺集春)
「むめの花かばかり匂ふ 春の夜のやみは 風こそうれしかりけれ」(藤原顕綱朝臣 春風夜芳といふこころをよめる 後拾遺集春)
「梅が香をたよりの風や吹きつらん 春めづらしく君がきませる」(平兼盛 屏風のゑにむめの花ある家に をとこきたる所をよめる 後拾遺集春)

「茶をすする桶屋(おけや)の弟子の寒さ哉」(惟然
「こっぱなき朝の大工の寒さかな」(許六)(註)こっぱ=木っ端。