かたばみの花14

今朝も、よく晴れています。
申し分のない青い空です。
風も、さわやかです。

朝から、太陽が、輝いています。
やわらかな初夏の日の光が、そそいでいます。
うすい白い雲です。

青葉、若葉が、美しい緑です。
草も、青い葉を伸ばしています。
麦の穂のような花の、草もあります。

青羊歯(しだ)の蔭に、黄色の小さな花が見えます。
かたばみの花です。
みんな、そろって、五片の花びらです。
葉は、片方が切れています。

タンポポの花は、白い絮(わた)になっています。
見事に、まん丸な絮(わた)のタンポポです。
風に乗って、遠くまで飛んでゆくのでしょう。

きょうで、四月も、終わりです。
白い小さな蝶(ちょう)が、舞っています。
すばらしい初夏の本当の風景です。

「ひとむらの酢漿(かたばみ)ぐさを吾が愛(め)でて 朝な夕なに庭におりたつ」(斎藤茂吉 酢漿草 寒雲)
「擬宝珠(ぎばうしゅ)の芽は鉾形(ほこがた)にのび立ちて けふの夕方(ゆふがた)あたり葉開かむ」(斎藤茂吉 青羊歯 寒雲)
「青羊歯(あをしだ)のいきほひづきて伸びゆくを 顧(かへみ)がてに一日(ひとひ)庭見ず」(斎藤茂吉 青羊歯 寒雲)

「かたばみの同じ色なる蝶々かな」(村上鬼城

蛇苺12

今朝も、よく晴れています。
青い空です。
なんと、美しい空か、と思います。

朝から、太陽が、照り輝いています。
初夏の日光が、そそいでいます。
なんと、美しい光か、と思います。

霞(かすみ)のような雲です。
木の葉、草の葉から、水蒸気が上がっているのでしょう。

散歩に出ると、小鳥が囀(さえず)りが聞こえます。
なんと、美しい音か、と思います。

木々の若葉が、輝いています。
桜(さくら)の青葉、桐(きり)の若葉、欅(けやき)の若葉。
柿(かき)の若葉、葡萄(ぶどう)の若葉、楓(かえで)の若葉。
なんと、美しい葉か、と思います。

あたりは、色々な草が伸びています。
背の低い草、背の高い草、ほとんど名前を知らない草ばかりです。
なんと、美しい草か、と思います。

蛇苺(へびいちご)が、なっています。
小さな赤い草の実です。
青い草の中に、きらっと、光って見えます。
なんと、美しい実か、と思います。

つつじの花が、咲いています。
赤いつつじ、白いつつじ、です。
なんと、美しい花か、と思います。

「石蹴りの石の失せどの蛇苺」(佐野俊夫)
「日と風の意のままの堂蛇苺」(廣畑昌子)

羊歯若葉8

今朝は、多摩地域も、よく晴れています。
青い空です。
美しい青です。
白い雲が浮かんでいます。

朝から、初夏の太陽が、照っています。
あたたかな日の光が、そそいでいます。
葡萄(ぶどう)の若葉も、柿(かき)の若葉も、いっそう美しく、かがやいています。
楓(かえで)の若葉も、欅(けやき)の若葉も、いっそう美しく、かがやいています。

羊歯(しだ)の若葉が、いっぱい生えています。
数万年前の大昔から、生えているのでしょう。
>羊歯(しだ)の葉は、美しい色と形をしています。

初夏の日射しの中、白い小さな蝶(ちょう)が、右往左往と、舞っています。
茶色の小さな蜂(はち)も、飛んでいます。

ウグイスが、近くで啼いています。
鳴き声が、やや変わって来たようです。
初夏の好天を謳歌して、小鳥も鳴いてくれるのでしょう。
木々の若葉も、草の若葉も、蝶や蜂の舞いも、小鳥の囀りも、まことに、うれしいことです。
今朝の東京の日の出は、4時53分、日の入りは午後6時25分です。
日が永くなりました。

「天(あめ)清く晴れわたりたる峡(かひ)にして 啼く筒鳥(つつどり)のこゑはみじかし」(斎藤茂吉 笹谷越 霜 昭和17年)
「かぎろひの春逝(ゆ)かむとして みちのくのはだらに萌(も)ゆる山ぞかなしき」(斎藤茂吉 笹谷越 霜)

「おほどかに豊(ゆた)に見えたる 落葉松(からまつ)の木原(きはら)青(あを)みて山がはのおと」(斎藤茂吉 笹谷越 霜)
「わが心充(み)たむがごとく 山中(やまなか)のふと樹の橡(とち)は芽ぶきそめたり」(斎藤茂吉 笹谷越 霜)

「晴れあがる雨あし見えて歯朶(しだ)明り」(室生犀星)

樟落葉3

今朝も、多摩地域は、好い天気です。
青い空です。
霞のような雲が、やや多いです。

柿の若葉、葡萄の若葉が、日々、大きくなっています。
すばらしく美しい若葉です。
朝の日光を浴びて、輝いています。

夏の落葉が、たくさん落ちています。
樟(くす)の落葉です。
美しい落葉です。

落葉は、いっぺんに散ります。
柚子(ゆず)の花も銀杏(いちょう)の葉も、一時期に、たくさん散ります。
ある時に集中する「アポトーシス」という現象でしょう。
自然現象には、よくある事です。

人は、出来事が平均化して起きる事を期待します。
人は、一度に、多くの事を処理できないからでしょう。
自然現象は、人の期待や予想とは違います。
人の期待や予想は、その人の作る物語でしょう。
人が作る物語に反する事は「天邪鬼」(あまのじゃく)と言います。
世の中には、たくさんの「天邪鬼」がいます。

スーパーのレジで、自分が選んだ列より隣の列の方が、スムーズに進みます。
自分の車の取った車線より、隣の車線の方が、スムーズに流れます。
これも「天邪鬼」の仕業(しわざ)でしょう。
面白い事です。

「拾得(じっとく)のうそぶきやまず夏落葉」(遠所るり実)
「夏落葉有髪(うはつ)も禿頭もゆくよ」(金子兜太

えびね12

今朝は、多摩地域は、よく晴れています。
すばらしい青空です。
青空に、青葉、若葉が、輝いています。
朝から、太陽が、照っています。
初夏の日光です。

木漏れ日が美しいです。
気がつくと、庭の片隅に、海老根(えびね)の花。
美しい、薄紫の小さな花です。
うつむきに、咲いています。

生物の多様性です。
みんながみんな、日のあたる場所に生きているのではないのです。
とくに、ラン科の植物は、日蔭を好むのでしょう。
いつの日か、日蔭に棲みついたラン科の花が、生き延びたのでしょう。
人々も、みんながみんな、立身出世を夢見る人ばかりではないでしょう。

夜中、目が覚めると、ひどく寂しくなることが、あります。
今までに、見たもの、聞いたもの、会った人々、この地球上の、すべての物や光や水や、木や草や、鳥や魚や虫、ありとあらゆるもの、万物に、いつまた会えるか。
このまま眠って、目を覚まさないかもしれない。
夜中、目が覚めると、ひどく寂しくなることが、あります。
加齢に伴う現象でしょうか。
唯一、救ってくれるのが、木の若葉や、えびねなどの草花です。

ウグイスが、近くで鳴いてくれました。
小鳥も、救ってくれます。
まことに、ありがたいことです。

「隠者には隠の楽しみ花えびね」(林翔)
「わが庭にいついづこよりの化偸草(えびねらん)」(富安風生)
「姉は化偸草胸突坂のある暮らし」(阿保恭子)

小手鞠の花8

今朝は、多摩地域は、雨です。
明け方から、かなり強い雨が降っています。
空は一面、どんより、灰色の雲です。

青葉、若葉は、雨に濡れて、色鮮やかです。
柿の若葉、葡萄の若葉、桜の青葉、みんな元気です。
気温は、かなり低いです。

小手鞠(こでまり)の白い花が、咲いています。
細い枝に、いくつもの花が連なって、咲いています。
雨に濡れて、20個を超える白い花の色が鮮やかです。
美しい花と葉です。

「山にうへに草千里浜(くさせんりはま)とは寂しけれ 雲がたちまちひくく時雨(しぐ)れつ」(中村憲吉 草千里ケ浜 昭和3年)
「とほり行く草千里浜しぐるるや 下りてあしべる馬の影みず」(中村憲吉 草千里ケ浜 昭和3年)
「奥ふかき草千里浜の雨にあひ 道べに立ちし雉子(きぎす)をぞ追ふ」(中村憲吉 草千里ケ浜 昭和3年)

「小でまりの花に風いでにけり」(久保田万太郎
「小でまりの愁ふる雨になりにけり」(安住敦

熊蜂11

今朝も、多摩地域は、曇り空です。
西も東も、うすい灰色の雲です。
東の空は、やや明るいです。
薄日(うすび)も、漏れてくるようです。

若葉が、眼に鮮やかです。
美しい若葉の緑です。
白いつつじの花が咲いています。
甘い蜜(みつ)の香りがするのでしょう。

熊蜂(くまばち)が、2匹、飛んでいます。
熊蜂の舞う姿も、美しいです。
熊蜂を人が作るのは、難しいでしょう。
これほど精巧で、利巧な蜂は、自然の奇跡というべきでしょう。
植物も、蜜蜂(みつばち)に、花粉を運んでもらいます。
美しい自然の共生です。

「蜂蜜に根うるほひて老木(おいぎ)哉」(蕪村 孝婦集)
「巣の中に蜂のかぶとの動く見ゆ」(虚子 昭和2年)
「うなり落つ蜂や大地を怒(いか)り這ふ」(虚子 昭和2年)

蕗の葉8

今朝は、多摩地域は、曇り空です。
西も東も、薄い灰色の雲に、おおわれています。
西の空は、やや黄色がかっています。

薄日(うすび)もありません。
気温は、きのうは摂氏27、8度でした。
きょうは、かなり低いです。
日中も、摂氏20度くらいという予報です。

蕗(ふき)の葉が、大きくなっています。
大きくて、美しい緑の葉です。
蕗の茎も、かたいかもしれません。
日本人でなければ、食用にしない葉や茎です。
そういう植物や海藻を食べて生き抜いてきた人々です。

蕗の葉は、美しい若葉です。
美しい新茶の葉の色と同じです。
美しい若葉の季節の典型です。

蕗の茎は、筍(たけのこ)と炊くと、旨いです。
どちらも、旬(しゅん)です。
旬をいただけるのが、日本列島に住む日本人です。

「蕗の葉に片足かけて鳴(なく)蛙(かはづ)」(一茶 文化9年2月)
「蕗の葉をかぶって聞くや時鳥」(一茶 文化12年4月)
「蕗の葉に煮〆(しめ)配りて山桜」(一茶 文化13年2月)

新茶8

今朝も、多摩地域は、よく晴れています。
初夏の太陽が、輝いています。
やわらかな日の光が、そそいでいます。
五月(さつき)晴れの感じです。

青い空です。
美しい青です。
雲は、やや霞(かすみ)の雲です。
若葉が、美しい季節です。

新茶(しんちゃ)をいただきました。
今年は、新茶のはしりも、いつもより早いそうです。
新茶の香りも、例年にくらべ、やや少ないようです。
今年は、暖かな季節が早く来たのです。
養分が十分に上がらないまま新茶の葉だけ伸びたそうです。
天候の異変が、植物には敏感に影響するようです。
今年も、新茶が味わえるのは、幸いです。

薄紫の著莪(しゃが)の花も、美しい。
白い躑躅(つつじ)の花も、美しい。
白い蝶(ちょう)、薄紫の蝶が、花に止まっているようです。
素晴らしい景色です。

葡萄(ぶどう)の若葉も、柿(かき)の若葉も、日に日に、大きくなっています。
日の光、土の養分、水分、地球の美しさが凝縮しているようです。
地球の炭酸ガスを吸い、地球に酸素を供給してくれます。
植物こそ、地球の奇跡でしょう。
その酸素を吸い、動物は、生きています。
酸素のおかげで、火も燃えます。
生物の免疫を高めてくれます。

「新茶汲むわれにいただくこころあり」(森澄雄 蒼茫)
「新茶汲んでまたもおのれに遠くゐる」(森澄雄 所生)

穀雨6

今朝も、多摩地域は、よく晴れています。
朝から、太陽が照っています。
この時季にしては、やや強い日射しです。

暦(こよみ)の上では、きのうから穀雨(こくう)の時季です。
例年なら、百穀を潤(うるお)す雨が降る季節にあたるそうです。
今年は、暑い日が続きます。
大分などでは、日中、摂氏30度を超える真夏日だそうです。

新緑の若葉が、いっそう美しいです。
植物にかぎらず、生物には水が、最も大切です。
水があれば、何とか生きていけます。
生命の源は、なぜ水なのか。
水は、ふしぎです。
きょうは、雨はありません。
五月晴れのような、非常に美しい季節です。

「伊勢の海の魚介豊かにして穀雨かな」(長谷川かな女)
「まつすぐに草立ち上がる穀雨かな」(岬雪夫)