頬白3

今朝も、多摩地域は、晴れています。
青い空です。
美しい青です。
白い雲が、二つ三つ、浮かんでいます。
風は、ありません。

朝から、太陽が、かがやいています。
やわらかな日光が、そそいでいます。
紅梅の花が、咲いています。
もう十四、五輪になります。
白梅(しらうめ)の花が、ひらきそうです。
莟(つぼみ)が白く、ふくらんでいます。

頬白(ほおじろ)が、二羽か三羽、梅の莟に来ています。
頬が白く、頭と羽が黒い小鳥です。
何が楽しいのか楽しそうに、飛びまわっています。
鵯(ひよどり)が、蜜柑(みかん)の皮をつついています。
おだやかな春の日です。

「ほしいままに霜がれわたるわが庭に 頬白(ほほじろ)来るを知らで過ぎにけり」(斎藤茂吉 折々 石泉 昭和7年)
「冬の野に頬白(ほほじろ)啼きぬ いそがしき人等(ひとら)あゆみをとどめて聞けば」(斎藤茂吉 早春 石泉 昭和7年)
「高槻(たかつき)のこずゑにありて 頬白のさへずる春となりにけるかも」(赤彦 春 大正12年)
「胡桃(くるみ)の木芽ぐまむとする もろ枝の張りいちじるくなりにけるかな」(赤彦 春 大正12年)

「頬白の来鳴きて芽立つものの蔓」(水原秋櫻子 重陽)
「頬白の庭木にかけし巣のひくさ」(水原秋櫻子 梅下抄)