蟻12

今朝は、よく晴れています。
青い空です。
白い雲が浮かんでいます。

朝から、太陽が、かがやいています。
強い日光が、そそいでいます。
夏の日射しです。

風は、さわやかです。
湿度が高くないせいでしょう。
いつもの梅雨時と、やや違います。

蟻(あり)が1匹、部屋の中を這(は)っています。
迷いこんだのか、外に出ようと急いでいます。
つまんで、外に出してやりました。
なかなか大きな蟻で、しっかりしています。
草むらの中に、消えました。

今朝も、うぐいすが、啼いてくれています。
まことに、美しい声です。
心が休みます。
どんなに感謝しても、感謝しきれません。

「夏の夜の朝あけごとに伸びてある夕顔の果(み)を清(すが)しむ我は」(赤彦 夏もなか 大正12年)
「夕顔は煮て食(たう)ぶるにすがすがし 口に噛めども味さへもなし」(赤彦 夏もなか 大正12年)

「わが朝を望あらしめ蟻あふる」(加藤楸邨
「つまみてみる今年最後の最初の蟻」(加藤楸邨 壷中通信 まぼろしの鹿)

青葡萄10

西の空に、青空が見えてきました。
東の空が、明るいです。
薄日が、射してきました。

気温も、上がっています。
朝の気温も、摂氏20度を超えています。
日中は、摂氏30度に近くなる予報です。

青葡萄(あおぶどう)の房が、ふくらんできました。
まことの美しい豊饒さです。
すべては、神の恵みです。
植物のおかげで、生きています。

今朝も、鶯(うぐいす)が鳴いてくれました。
まことに、妙なる響きです。
神の恵みの声音です。

「憤(いきどほ)るこころすなはち恥じにけり 真昼かがやく大道(たいどう)をあゆむ」(中村憲吉 昼の灯 大正4年)
「樹のかげに昼の灯(ひ)にぶし 熱き葉の匂ひを嗅ぎて息はずみけり」(中村憲吉 昼の灯 大正4年)

「吹きなやむ青葉のかげに 昼の灯(ひ)の滲(にじ)みて点(とも)る夏さりにけり」(中村憲吉 昼の灯 大正4年)
「日にけに光をふふむ風ふけば 息なやましく夏さりにけり」(中村憲吉 昼の灯 大正4年)

「葡萄の房切るたび鉄の鋏にほふ」(橋本多佳子
「青葡萄農園に灯の増えずひとつ」(宮津昭彦

夏至7

今朝は、シトシト、雨が降っています。
ようやく梅雨らしい雨が、ふっています。
東の空は、やや明るいです。

西の空は、灰色の雲で、暗いです。
雨が、激しくなってきました。
風も、あります。
きょうは、こんな天気でしょう。

暦の上では、きょうは、夏至(げし)です。
1年で、昼間が最も長い日です。
たしかに、きのうの日の出は、4時25分、日の入りが午後7時ちょうどでした。
昼の時間が、14時間35分間です。

木々の葉が、ぬれています。
草木には、滋養の雨でしょう。
葡萄(ぶどう)の葉は、青々と茂っています。
柿(かき)の葉も、雨に打たれて、元気です。

赤い百合(ゆり)の花が、ぬれています。
紫色の紫陽花(あじさい)の花が、ぬれています。
青い額(がく)の花が、ぬれています。
紺色の茄子(なす)も、ぬれています。
黄色いトマトの花も、ぬれています。

「いかばかり田子の裳裾もそぼつらむ 雲間も見えぬ頃の五月雨」(伊勢大輔 題しらず 新古今集夏)
「みしま江の入江の真菰(まこも)雨ふれば いとどしをれて刈る人もなし」(大納言経信 新古今集夏)

「金借りに鉄扉重しや夏至の雨」(角川源義

空梅雨

今朝は、晴れています。
雲が多い朝です。
青空は、うっすらとしか見えません。
薄日は、あります。
きょうも、雨はなさそうです。
今年は、梅雨時(つゆどき)に、雨が少ないそうです。
安倍川には、ほとんど水がないそうです。
空梅雨(からつゆ)のようです。

今朝も、小さな白い蝶が舞っています。
このくらいの生き物がいいかもしれません。
小さな青い葡萄(ぶどう)の実が、房(ふさ)になっています。
小さな青い柿(かき)の実も、なっています。
小さな青い葉の中央に、4つに割れた実です。
心が和みます。

「さみだれの雲のたえまをながめつつ 窓より西に月を待つかな」(荒木田氏良 新古今集夏)
「あふち咲くそともの木蔭つゆおちて 五月雨晴るる風わたるなり」(前大納言忠良 百首歌奉りし時 新古今集夏)

「きびなごの酢味噌うましや旱(ひでり)梅雨」(角川源義
「百姓に泣けとばかりに梅雨旱」(石塚友二

藤の実16

今朝は、よく晴れています。
青い空が、ひろがっています。
美しい青です。

白い雲が、浮かんでいます。
美しい白です。

朝から、太陽が照っています。
かなり強い日射しです。
夏の日射しです。

青い藤(ふじ)の実が、ブラブラ、さがっています。
あんなに美しかった花の房が、こんな面白い形の実になるのです。
愛嬌があります。
ユーモラスな格好です。
心が和みます。

今朝は、鶯(うぐいす)が近くで啼いています。
まことに美しい声です。
心が休まります。
ありがとう、と感謝したいです。

鈴虫も鳴いています。
ろくな餌(えさ)も食べずに、よく鳴いています。
立派な虫です。
自然のものは、みんな、すばらしいです。

「山深く住みてもあるかも 切り立てる崖の清水を厨におとして」(赤彦 木曽 大正6年)
「白雲は照り輝けり 家のうちに筧(かけひ)の水の落つる音聞ゆ」(赤彦 木曽 大正6年)
「草の中の清水の槽(をけ)の水あふれ 間(ま)なく時なく流るる真清水」(赤彦 木曽 大正6年)

「藤の実の群がり下棚棚の端」(影山筍吉)
「藤の実は俳諧にせん花の跡」(芭蕉

刈萱

今朝m、晴れています。
雲が多い 朝です。
薄日(うすび)は、あります。

日は、そう暑くありません。
窓をあけて、ちょうどいい気温です。
風にも、湿気があります。

雑草が、伸びています。
笹も、生えています。
もう収拾できないほど、茂っています。

刈萱(かるかや)のような、草が伸びています。
青麦(あおむぎ)のような穂(ほ)が、ついています。
麦も萱も、美しい穂です。

昼顔(ひるがお)の花が、咲いています。
淡いうすい桃色の花です。
なんとも美しい花の色です。

赤い百合の花が、かすかに揺れています。
美しい花の色です。
白い百合の花の蕾(つぼみ)が、ふくらんでいます。

鈴虫が、鳴いています。
自然の音や色は、飽きることがことがありません。
ふしぎなことです。

「秋くれば思ひみだるる かるかやのした葉や 人の心なるらん」(大納言師頼 堀河院御時百首歌たてまつりける時、刈萱(かるかや)をよみ侍りける 千載集秋上)
「おしなべて草葉のうへを吹く風に まづした折るる野べのかるかや」(延久第三親王家甲斐 題しらず 千載集秋上)

「女刈萱(めかるがや)とて青麦のごときもの」(石塚友二

百合の花23

今朝も、よく晴れています。
青い空が、ひろがっています。
雲は、ほとんど見あたりません。

空気は、さわやかです。
朝から、太陽が、カンカン照っています。
夏の日光です。
やや強い光が、射しています。

百合(ゆり)の花が咲き出しました。
赤い百合の花です。
絢爛(けんらん)たる花です。
驚くほど、花の咲く時季が正確です。
静かに咲いています。
自然の花を見ると、心が和みます。

小さな白い蝶(ちょう)が舞っています。
紋白蝶(もんしろちょう)も、舞ってきました。
残り少ない白い花から、蜜(みつ)を集めているようです。
自然の花や蝶を見ると、心が和みます。

「あぶら火(び)の光に見ゆる吾(わ)がかづら さ百合(ゆり)の花の笑(ゑ)まはしきかも」(大伴家持 万葉集巻十八4086)(註)あぶら火=灯火。
「燈火(ともしび)の光に見ゆるさ百合花 後(ゆり)もあはむと思ひ初(そ)めてき」(介内蔵伊美吉縄麻呂 万葉集巻十八4087)
「さ百合花後(ゆり)もあはむと思へこそ 今のまさかも愛(うるは)しみすれ」(大伴家持 万葉集巻十八4088)

「山百合のいのち匂へる魚籠(びく)の上」(飯田龍太 山の影 昭和59年)
「偽りのなき香を放ち山の百合」(飯田龍太 山の木 昭和48年)

捩花12

今朝は、よく晴れています。
青空が、見えます。
白い雲が、浮かんでいます。

朝から、太陽が、照りつけています。
暑い日光が、そそいでいます。
夏の日射しです。
木々の緑が、かがやいています。

捩花(なじばな)が、咲いています。
淡い桃色の小さな花です。
螺旋(らせん)状に、捩(ね)じれて花がつきます。
今年は、庭の草が伸び放題です。
捩花は、咲かないかもしれないと思っていました。
雑草の少ないところで、咲いています。
なかなか強い花です。
心が和みます。

「今宵見る月のごとくに わが地球 月より見なば 清(すが)しからむか」(窪田空穂 夏の月 丘陵地)
「夏の月のぼるがままに 暗緑(あんりょく)の空うるほひて 光帯びつつ」(窪田空穂 夏の月 丘陵地)

「生れつきの好悪(かうを)感なり いかにせん 哀しみつつもあるに任せん」(窪田空穂 好悪感 木草と共に)
「好悪(かうを)感なくて世を経(ふ)る人を見ば 神に近しと我は崇(あが)めん」(窪田空穂 好悪感 木草と共に)

「捩花のもののはづみのねぢれかな」(宮津昭彦)

万緑5

今朝も、晴れています。
やや雲が多い朝です。
薄日は、あります。
やわらかな日射しです。

木々の緑が、あざやかです。
柿(かき)の若葉、葡萄(ぶどう)の青葉、欅(けやき)の緑葉、みんな元気です。
草も伸びています。
万緑(ばんりょく)の季節です。

青い葡萄の実の房が、大きくなっています。
柿の実も、形をなしています。
今の時季、木の実は、みんな幼子(おさなご)です。
美しい万緑の季節です。

「駿河(するが)なる沼津より見れば 富士が嶺の前に垣なせる愛鷹(あしたか)の山」(若山牧水 雑詠 くろ土)
「富士が嶺に雲かかりたり わが門(かど)のまへの稲田に雀とびさわぎ」(若山牧水 雑詠 くろ土)
「夏おそき空にしづもる富士が嶺に 去年(こぞ)の古雪ひとところ見ゆ」(若山牧水 雑詠 くろ土)

「万緑や一人で渡る橋長し」(砂井斗志男)
「草を咲かせてそしててふちょをあそばせて」(山頭火 雑草風景)

蠅虎3

今朝は、朝方まで、曇っていました。
雨も、パラついていました。
今は、晴れてきました。

朝の太陽が照ってきました。
明るい日光が、そそいでいます。
葡萄の葉の水滴が、光っています。
木々の緑が、かがやいています。

部屋の中に、蠅虎(はえとりぐも)がいます。
大きさは蠅(はえ)くらいの、小さな蜘蛛(くも)です。
ときどき、跳びはねます。
足は、8本あるでしょう。
眼も、8個あるということです。
部屋の中の小さな虫を、捕ってくれそうです。
愛嬌のある生き物です。

外には、白い小さな蝶(ちょう)が舞っています。
楽しそうに、舞っています。
文句なく、すばらしい生き物です。

人がいなくても、蜘蛛(くも)や蝶は、生きています。
蝸牛(かたつむり)が少なくなってきました。
人が地球を潰してしまわないよう、祈ります。

「独り居て見まほしきものは 山かげの巌が根ゆける細渓(ほそたに)の水」(若山牧水 渓を思ふは畢竟孤独をおもふ心か 渓をおもふ さびしき樹木)
「巌が根につくばひ居りて聴かまほし おのづからなるその渓の音」(若山牧水 渓をおもふ さびしき樹木)

「逃げてゆく蠅虎(はへとりぐも)や拭掃除」(草野駝王)